2017/07/24

WEB PRODUCTION

「CSS Nite LP52」に参加しました

先日7月15日、東京で行われた「CSS Nite LP52」に参加させていただきました!

第一印象は「さすが、東京。」
定員300名のセミナーがすぐに予約いっぱいになってしまってキャンセル待ちになる熱さ!!

そんな熱気と活気があふれるCSS Nite LP52。

私アシスタントワタナベも吸収しようと必死に熱く!メモを取りました。
今回の内容は主にディレクション関係の話だったので、デザイナーの勉強をしている私には
業務に直結してすぐ使える!という内容ではなかったのかもしれませんが、
自分の身に置き換えて、学ぶ部分はとてもたくさんありました。

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私の復習(アウトプット)とセミナーのレポートもかねて私のメモをかいつまんでご紹介したいと思います。
重要な部分がたくさんあったのですが、長くなってしまうので、できるだけ要点を絞って。。

 

#1.なぜあなたのウェブには戦略がないのか

講演者 : 権 成俊(ゴンウェブコンサルティング)

インターネット時代だからこそ必要になる、web戦略についてのお話。

なぜwebに戦略が必要なのか。
・誰に何を伝えるためのデザインなのか?
考えないと同業他社のサイトはみんな同じようなものになってしまう。
⇒選ばれる理由、伝えたいメッセージをデザイン

★どのお客様に「差別的優位性」を伝え、「ベネフィット」を届けるのか実際の案件の事例を交えながら紹介していただきました。

<お祝いとしての印鑑を売っている印鑑屋さんの例>

印鑑の衰退⇔お客様からの満足度は高い
→「贈る想い」に着目して、ギフトっぽいデザインにしてCVRが2倍になった。
⇒浅く広く伝えてもコンバージョンにつながらない。ターゲットを狭く絞り込んで、特定の人に深くささるものになったから成果につながった。

<ECでの売り上げを上げたい400年続く老舗のお味噌・漬物屋さんの例>
観光客の減少、漬物市場の衰退
→ECだけでなく実店舗を含めたビジネスモデルの立て直しが必要だった。
webだけ見ていても事業全体の成果につながらない
→店舗に来る人を増やす→商品のリピーターとして、ECへの流入を増やす。
根本から変革することでwebの成果にもつながる。

★ブランドアイデンティティを明確にする
⇒一貫した姿勢がとれ、商品の信頼にもつながる。

★お客さまとの信頼関係がとても大切
企業にとって大きな提案をするためには信頼関係を築いて、お客様の企業にとって最善の方法を探り、忌憚のない提案をしていかなくてはならないから。

【自分にできることは?】
デザインをするうえで、「誰に」「何を伝えるか」はとっても重要。
その根本として、ブランドアイデンティティや方向性を明確・共通にして進めていくことが大事だし、制作に進むどの段階でも意識していかなければいけない。
(まだ実際にデザインをすべてすることはないけれど)制作の参考サイトを探す段階でも、ブランドアイデンティティを意識した中でより効果的なサイトを参考に探せるように意識していきたい。

 

#2.コンテンツマーケティングで導く目的別の勝ちパターン

講演者 : 山中もとお(マジメ)

<コンテンツマーケティングのタイプ別事例>

【検索型】:美容、医療など悩み、相談したい事柄など検索ワードが広い業種向け
キーワードを意識してタイトルや見出しなどを設定。
細かいニーズを分析してコンテンツを構築する。

【ソーシャル型】:BtoBや新サービス向け
「バズ」目的としたSNS拡散を狙ったもの。受け狙いや共感を得るコンテンツ
売上を求めるわけではなく、企業認知。どんな人に届けたいか。

【ブランド型】:ブランド力のあるメーカー向け
指名検索数を向上させ、サイトのファンを増やす目的。

一定の(高い)ポジション・知名度のある企業がユーザーと距離を縮めるために行っている。

<コンテンツの作り方>

・調査型コンテンツ(検索型タイプ)
検索エンジンと相性が良い。SEOと読まれやすさを考えながらコンテンツを作る。

・取材型コンテンツ(ソーシャル型、ブランド型)
ユーザーが未体験のコンテンツを取材・体験し、それらを共有し共感を得られる記事にする。

・タレント型コンテンツ(ソーシャル型、ブランド型)
普段のコンテンツとは違うので華やぐ。
インフルエンスマーケティング、タレント自身の発信力がある。

★難しいことをシンプルにわかりやすくする。
特性ごとに使いどころがあるので、目的を明確にしたコンテンツの作り分けが必要になる。

★どのようなコンテンツがよく読まれているか。
自己満足になっていないか客観的な視点を持つ
⇒誰のためのコンテンツなのか常に考えてコンテンツを作る。

【自分にできることは?】
オウンドメディアと言ってもブログ記事のサイトだけではなく、店舗などの自社サイトもすべてオウンドメディアといえるのでは。
すべてに戦略が当てはまりうるから、意識してコンテンツを作れる(提案ができる)ようになりたい。

 

#3.ヒアリングLIVE

講演者 : 田口真行(デスクトップワークス)

ヒアリング工程=クライアントさんからどういった要望を引き出すか。

・目的達成のための課題を見出して条件を含めた要件に収束する。
目的達成に至れない理由を探す⇒解決策を示す。

生ヒアリングを行うヒアリングライブの実演!
5色展開の手動かき氷器を売らなきゃいけない担当さん(役)との打ち合わせの様子を実践!

<ヒアリングのおさえどころ>
★誰に何を与えてどうしたいのか?

【誰に?】:ターゲットをどこに絞るのか。
多くの人に知ってもらいたい、という意見が出ると思うが、広くではなくどんどん狭めていく。
→商品の良さを掘り下げるためには、ターゲットを絞り込むことが必要。

【何を与えて?】:コンバージョンしてもらうために何を与えるか。
ニーズや利用シーンなど具体的に紐づけていく。
=何を与えればコンバージョンしてもらうかを考える。
– 権さんの言っていた「特定の人に深くささる」ように。
– 益子さんの「ペルソナは超重要」のように関係者の方向性の共通意識としても。

【どうしたい?】:明確なコンバージョンの設定を引き出す。
売りたいのか、webサイトをとりあえず作りたいのか。
e.g.売るためにwebサイトを作りたい!
⇒売るためにwebサイトがベストかどうか精査されていない場合があるので、確認が必要。

★ヒアリングの場でアイディアを多く出して、提案する上でのふるいをかけて、方向性を確認する。
⇒お客様はプロではないので、正解がはっきりとは分からない。
⇔でも正しい部分に当てていくために、当たる方向のめどを立てる。

・お客様はプロではない。
やりたいことがたくさん出てくると、方向性がぶれがち。
⇒散らかってしまうやりたいこと、イメージをパートナーとして、固めてぶれないようにしてあげることが大切
※ヒアリング段階でイメージ・方向性を固めて共通の認識とすること!

【自分にできることは?】
直接的にお客様に提案することはまだできないけれど、もうすこし積極的に意見を出したり、アイディアを出したりできるように、常に多角的に物事を考えられるように。
そのためには、アイディアとしてアウトプットできるだけの知識・情報を持っていることが必須条件。
普段から、アイディアに昇華できるようなインプットを心掛ける。

 

#4.クライアントワークをうまく進める5つの視点

講演者 : 益子 貴寛(まぼろし)

どのようにクライアントと仕事を進めていけばよいのか。
⇒対等な関係、イコールパートナーシップが大切
=相手が満足してくれる仕事を提供できること。

「そこはプロなんで大丈夫です!なんとかします!任せてください!」という気持ちが大事。

1.何度も依頼されるコツ・メリット
・コミュニケーションコストが下がる
・異動の際は必ず後任の人とつないでもらう。⇒現状について後任者よりも詳しいので「頼りがい」がある。
・担当者に罪悪感を抱かせない。甘くするのではなく。「●●をしてくれたら、○○を進めることができるので~」
*イコールパートナーシップ:平身低頭な人と仕事したいかどうか?プロらしく堂々と。
*その会社らしさを理解できる、ブランドパーソナリティを理解しているのは強い武器!

2.コミュニケーションツール選び
*誰がボールを持っているかを明確にすることでスムーズに進む。
それが分かりやすいコミュニケーションツールを選ぶ

3.打ち合わせで大切なこと
*打ち合わせは「決断する場」
アジェンダ(議題)を明確にすることが大切。
⇒決定する事柄を事前に決めて、関係者に共有して、そのうえで打ち合わせを行うべき。
・決定事項はすぐに共有、議事録も見直さなくてよいからその場で共有⇒タスク割り振り。⇒スピードが大切。

4.スムーズなプロジェクト進行
・ペルソナが超重要!
⇒関係者にとって大切な「合意」。良し悪しを判断するのはペルソナ。
★「私はいいんですけど、ペルソナがどう思いますか?」
⇒ 客観的な視点としての重要な役割になる。

・公開時のタスクはプロジェクト前半に洗い出しておく。
⇒「終わらせ方」を関係者で早めにイメージ、準備しておく。

5.見積りや請求へのリスクヘッジ
・上限予算をできるだけ聞き出す。
⇒それ以上は出せないという額がわかれば、見積りの見通しが立てやすい。
★「で、どのくらいご用意できそうですか?」
・概算金額はあくまで「概算」だと念押しが必要。

*近いタイプの過去案件を引き合いに出すのも手。
予算や工数などの確認のためにお客様に具体的な例を伝えることができる

【自分にできることは?】
タスクをクリアにして整理しながら案件を進めていくこと。
直接的にクライアントに提案することは少ないけど、積極的に考えていくことが大切。
打ち合わせで自分が受け持って確認する項目があるときでも、打ち合わせがスムーズにいくように何をどう伝えて、何を決定するかを明確にしてから打ち合わせにのぞむ。

 

#5.築城10年、落城3日。こだわりあるWebデザイン、やるからには本気でよいものを!

講演者 : 中川 直樹(アンティー・ファクトリー)

1.好き嫌い、善し悪しの軸=デザイン開発における相互間の確認

・デザインディベロップ確認3事項
①相互間にデザインを語る共通言語があるか?
②デザインの善し悪しを判断する基準があるか?
③デザインの決定プロセスが的確か?

2.ブランドパーソナリティ、サイトパーソナリティの考え方

・ブランド定義(ブランド・パーソナリティ)の確認
・イメージの共通言語化(イメージボードの作成)
・サイト・パーソナリティの設定

①ブランド構築
・ブランドの検証と再構築。

⇒「現状」対「理想」、2つのギャップを確認し、埋めていくようにイメージの方向付けを確認する。

・現状のブランドイメージを分解し、理想のアイデンティティと比較。
⇒再構築における主要キーワードを抽出。具体的なイメージへつなげる。

・コーポレートアイデンティティを人物像に当てはめる。
-「マインド」「見た目」「行動」それぞれ当てはまる項目と、反対に当てはまらない項目を挙げていく。
⇒この「人物」がクライアントとの間での共通言語となる。

②イメージボード開発
・ブランド構築で固めた人物像をもとに、ビジュアルイメージを具体的に集めていく。
→ビジュアルのキーワードを抽出し、共通するものを極めていく
★イメージボード=クライアントとつくる具体的なビジュアル

③Webサイトデザイン開発
・ブランドパーソナリティ⇒サイトパーソナリティにつなげていく
– マインド⇒コンテンツ企画、編集スタイル
– 見た目 ⇒インターフェイスデザイン、ページ機能
– 行動  ⇒運営体制サービス

◆ブランドパーソナリティの策定、イメージボード制作、サイトパーソナリティ設定のメリット
クライアントとのイメージの共有ができる。
⇒共通言語(認識)に沿って作成した案なので、B案、C案が必要なくなる。
理念や方向性をビジュアルで明確化できる。
⇒デザインの良し悪しの判断基準ができる。
⇒方向性がばらけそうになっても、立ち返って軌道修正ができる。
クライアント社内外にアイデンティティの認識統一に役立てることができる。
 ⇒CI、VIの浸透と確立につなげることができる。

【自分にできることは?】
実際の案件でイメージボードを作成することは(まだ)ないので、デザインを作る前にブランドパーソナリティからビジュアル化した具体的なイメージをクライアント様と共有することはできないけれど、デザインをするうえで、自分のなかでも具体的な人物像を意識する。(それが、クライアント様の描くものと違っては意味がないけれど・・・)
デザインは0からできるものではないし、見た目だけ良いではだめ。
ビジュアルを構成する情報があって、それをもとに作っていかないと、webデザインの場合は意味がないということだと思った。
=デザインには意味があるので、どうしてそのデザインになるのかもっと考えながら作って、それを説明できるようにならなきゃいけない。

 

#6.マーケティングオートメーションで実現する、web戦略の実行

講演者 : 志水 哲也(タービン・インタラクティブ)

BtoB企業にホームページは必要か?

Web戦略を仕事にする=その企業のストラテジーに我々がどれだけ触れることができるのか。

・マーケティングオートメーション
マーケティングの各プロセスにおけるアクションを自動化するためのプラットフォーム
⇒「最適なコンテンツを、最適なタイミングで、最適な方法で届ける」ために利用される。
・コンテンツ管理、顧客管理、SEO、メール、トラッキング、分析、セールスなど

★2つのファネル(漏斗)
マーケティングファネル(デマンドジェネレーション)
①リードジェネレーション:見込み客の創出(webサイト、ネット広告、SEO、ブログ/ソーシャル、展示会など)
②リードナーチャリング:見込み客の育成(メルマガ、ブログ/ソーシャル、動画コンテンツ、ウェビナー/セミナー)
③リードクオリフィケーション:見込み客の抽出(接点スコア、データ解析、テレマーケティング)
⇒有望な見込み客リストを営業へ引き渡す。

⇒セールスファネル(営業):見込み客の顧客化

・ステージに合わせたコンテンツ戦略
①Tofu(Top of funnel):見込み客創出ステージ
⇒発見・きっかけ
②Mofu(Middle of funnel):見込み客育成ステージ
⇒学習・検討材料
③Bofu(Bottom of funnel):顧客化ステージ
⇒強化・不安払拭

・BtoBサイトこそペルソナが重要
・カスタマージャーニーの範囲を拡大
⇒Webアクセスは一瞬、それ以外も考える。
・カスタマージャーニーの時間軸も拡大
⇒数か月のスパンで考えることが必要。

【自分にできることは?】
マーケティングオートメーションは今回初めて聞いた言葉だったので、内容についていききれなかったけれど、ファネルの話は面白かった!
今後ECなどユーザーさんの行動を考えて対応するときに意識するといいのかな・・・と思う。

 

ちょうど1年前に甲府で受講した時は、ウェブ業界に入ったばかりでお話の内容も理解しきれなかったのですが、1年経って(やっと)インプットするためのベースが出来てきたのかなぁと思います。
今回は東京での規模の大きさに圧倒されまくってましたが、すごく刺激になったし、とても面白かった!
今回学んだことを意識して、これからはもっと、インプットとアウトプットを意識しながら仕事していきたいと思います!

 

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